OFFSET関数を使うと、基準セルから m行 n列 移動した位置のセルを取得できます。
構文
= OFFSET(基準セル,移動行数,移動列数,高さ,幅)
基準セル
基準は1つのセルだけでなく、範囲で指定することもできます。
範囲で指定した場合、一番左上のセルが移動の基準になります。
移動方向
行の移動について、下方向のときは正の値、上方向のときは負の値を用います。
列の移動について、右方向のときは正の値、左方向のときは負の値を用います。
高さ・幅
移動した先の範囲を指定します。
高さ、幅は省略可能です。
省略した場合、基準のセル範囲と同じ高さ、幅が使用されます。
例①|1つのセルを取得
基準セル(B3)から3行2列移動し、高さ1行、幅1列つまり1つのセル(D3)を取得します。
この例では、セルC11に「= OFFSET(B3, 3, 2, 1, 1)」を入力しています。
例②|範囲を取得
高さまたは幅が1より大きい場合、”範囲”が返されます。
したがって、1つのセルに ”範囲を返すOFFSET関数” を入力しても、エラーになります。
範囲の取得は、他の関数と組み合わせるときに使います。
以下の例では、SUM関数と組み合わせています。
基準セル(B3)から 3行 2列 移動し、高さ4行 幅2列の範囲(D6:E9)を取得、合計を算出しています。
この例ではセルD14に「= SUM(OFFSET(B3, 3, 2, 4, 2))」を入力しています。
まとめ
OFFSET関数を使うと、基準セルから m行 n列 移動した位置のセルを取得できます。
構文
= OFFSET(基準セル,移動行数,移動列数,高さ,幅)
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