インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いを解説|仕組み・コストパフォーマンスなど

プリンター_インクジェット_レーザー_違い_図8

インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いを解説します。

仕組み

まず、それぞれの仕組みを簡単に解説します。

インクジェットプリンター

インクジェットプリンターは、インクを紙に噴射することで印刷します。

プリンター_インクジェット_レーザー_違い_図5

レーザープリンター

レーザープリンターは、「トナー」と呼ばれる粉末を感光体に乗せたあと、紙に転写することで印刷します。

プリンター_インクジェット_レーザー_違い_図7

特徴の比較

インクジェットプリンターとレーザープリンターについて、各特徴の比較を以下の表に示します。

  インクジェットプリンター レーザープリンター
印刷品質 印刷速度 遅い 速い
解像度 比較的高い インクジェットより低い
色の再現性 高い 低い
滲み あり なし
コスト 本体価格 比較的安い 比較的高い
消耗部品価格 安い 高い
消耗部品の交換頻度 高頻度 低頻度
1枚あたりの印刷コスト 約6円 約3円
消費電力 少ない 多い
その他 本体サイズ 小さい 大きい
積載可能枚数 少ない 多い
  長期間使わないと、インクが固まって詰まりやすくなる  
適した使い方 少数印刷・カラー・写真 大量印刷・白黒・文字

特徴の解説

各特徴について、説明を補足します。

印刷速度

インクジェットプリンターはノズルを動かしながら印刷するため、時間がかかります。
レーザープリンターはトナーをまとめて転写するため、高速で印刷できます。

解像度

インクジェットプリンターは、レーザープリンターの4倍ほど解像度が高いです。

色の再現性

インクジェットプリンターはインクを直接 吹き付けるため、より多彩な色の表現が可能です。

滲み

インクは液体のため、滲むことがあります。
レーザープリンターに使われるトナーは粉末のため、滲みません。

本体価格

インクジェットプリンターの方が安価です。
家庭用で比較すると、インクジェットプリンターは1万円以下の製品もありますが、レーザープリンターは最低でも1万5千円はします。

消耗部品価格

レーザープリンターのトナーや感光体は、インクに比べると高価です。

消耗部品の交換頻度

インクまたはトナーカートリッジ1つあたりの印刷可能枚数を比べると、トナーはインクの約25倍多く印刷できます。
つまり、トナーカートリッジの方が交換頻度が少なく済みます。

1枚あたりの印刷コスト

インクジェットプリンターは1枚あたり約6円(インクの消費分)、レーザープリンターは約3円(トナーの消費分)かかります。

消費電力

レーザープリンターは印刷時に熱を使用するため、より多くの電力を消費します。

本体サイズ

レーザープリンターは機構が複雑で構成部品が多いため、サイズが大きいです。

積載可能枚数

レーザープリンターの方がサイズが大きい分、より多くの枚数を積載できるため、給紙の頻度が低く済みます。

まとめ

印刷品質や初期コストではインクジェットプリンター、印刷速度やランニングコストではレーザープリンターが優れています。

印刷頻度が低い・カラー印刷が多い・高品質が必要といった場合、インクジェットプリンターがオススメです。
大量に印刷する・文書の印刷が多い・品質にこだわらないといった場合、レーザープリンターがオススメです。

 

 

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