インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いを解説します。
目次
仕組み
まず、それぞれの仕組みを簡単に解説します。
インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは、インクを紙に噴射することで印刷します。
レーザープリンター
レーザープリンターは、「トナー」と呼ばれる粉末を感光体に乗せたあと、紙に転写することで印刷します。
特徴の比較
インクジェットプリンターとレーザープリンターについて、各特徴の比較を以下の表に示します。
インクジェットプリンター | レーザープリンター | ||
---|---|---|---|
印刷品質 | 印刷速度 | 遅い | 速い |
解像度 | 比較的高い | インクジェットより低い | |
色の再現性 | 高い | 低い | |
滲み | あり | なし | |
コスト | 本体価格 | 比較的安い | 比較的高い |
消耗部品価格 | 安い | 高い | |
消耗部品の交換頻度 | 高頻度 | 低頻度 | |
1枚あたりの印刷コスト | 約6円 | 約3円 | |
消費電力 | 少ない | 多い | |
その他 | 本体サイズ | 小さい | 大きい |
積載可能枚数 | 少ない | 多い | |
長期間使わないと、インクが固まって詰まりやすくなる | |||
適した使い方 | 少数印刷・カラー・写真 | 大量印刷・白黒・文字 |
特徴の解説
各特徴について、説明を補足します。
印刷速度
インクジェットプリンターはノズルを動かしながら印刷するため、時間がかかります。
レーザープリンターはトナーをまとめて転写するため、高速で印刷できます。
解像度
インクジェットプリンターは、レーザープリンターの4倍ほど解像度が高いです。
色の再現性
インクジェットプリンターはインクを直接 吹き付けるため、より多彩な色の表現が可能です。
滲み
インクは液体のため、滲むことがあります。
レーザープリンターに使われるトナーは粉末のため、滲みません。
本体価格
インクジェットプリンターの方が安価です。
家庭用で比較すると、インクジェットプリンターは1万円以下の製品もありますが、レーザープリンターは最低でも1万5千円はします。
消耗部品価格
レーザープリンターのトナーや感光体は、インクに比べると高価です。
消耗部品の交換頻度
インクまたはトナーカートリッジ1つあたりの印刷可能枚数を比べると、トナーはインクの約25倍多く印刷できます。
つまり、トナーカートリッジの方が交換頻度が少なく済みます。
1枚あたりの印刷コスト
インクジェットプリンターは1枚あたり約6円(インクの消費分)、レーザープリンターは約3円(トナーの消費分)かかります。
消費電力
レーザープリンターは印刷時に熱を使用するため、より多くの電力を消費します。
本体サイズ
レーザープリンターは機構が複雑で構成部品が多いため、サイズが大きいです。
積載可能枚数
レーザープリンターの方がサイズが大きい分、より多くの枚数を積載できるため、給紙の頻度が低く済みます。
まとめ
印刷品質や初期コストではインクジェットプリンター、印刷速度やランニングコストではレーザープリンターが優れています。
印刷頻度が低い・カラー印刷が多い・高品質が必要といった場合、インクジェットプリンターがオススメです。
大量に印刷する・文書の印刷が多い・品質にこだわらないといった場合、レーザープリンターがオススメです。